今日は高梁中学校の入学式に出席
ちょうど私の席の前に、松原から入学する生徒の姿が見えた
面持ちは、隣の生徒に隠れて見えなかったが
キュッと握りしめたこぶしが、絶え間なく動いている様子が見て取れた
(かなり緊張しているんだろうなぁ)
彼の心の内を慮ってみる
同級生が一人でもいればもっと気分が楽になるのだろうが
こればかりは致し方ない
ただただ、「頑張れよ」と願ってやるより他に手はない
小さな集団から、大きな集団に交わるとき
誰もが経験するハードルだ
昔、全校生徒50人弱の松原中学校から
700人を超える高梁高等学校に入学したときに僕も同じような経験をした
小規模校の松原小学校だが
学力、芸術、運動力において決して他の大規模校に引けを取ってはいない
ただ、生徒数というどうにもならない人数の壁だけは乗り越えることができない
おそらく、中学校にうまくなじめるか否かという点が
松原に限らず、小規模校に子供を預ける保護者の心配事ではないかと推察する
まあ、親がいくら心配しても
子供たちもいつかは独り立ちしなければならないわけで
親バカなのかもしれないが
彼の握りこぶしから、そんなことを考えさせられる
入学式だった