1 消防団の組織・行事・装備のあり方について
(1) 郡部においては消防団員の減少により、部の統合再編が進んでいる。このような中、1分団に1部という組織体系が増加している。分団と部の関係がアンバランスな状態となっているが今後どのように組織再編に取り組んでいくのか考え方を示すこと
(2) 高齢化の進展により、消防団では、防火・消火活動に加え、捜索のための出動が増加しており、高梁市の地形特性上、山間地を捜索することが多い。現在配備されている特定小電力トランシーバーでは電波の到達距離が数百メートルと限られており山間地での捜索時には十分な通信手段として機能しないことがある。これを補うため、デジタル簡易無線を導入する消防団がふえ始めている。こうした通信手段の確保について考え方を示すこと
(3) 消防操法訓練大会の実施は、消防機材器具の適切かつ迅速な取り扱いを習得する上で有効な方法と認識している。しかし、消防団員の減少と就業形態の変化により、夜勤等の交代勤務を行う団員が増加している。こうした中で練習日程や時間の調整が難しくなり出場希望者も減少している。さらに、定期的な訓練の出動率の低下にも影響を与えている。団員を取り巻く環境の変化により消防団のあり方を見直す時期ではないかと考えるが具体的な対策について示すこと
(4) 本年度の新入基本団員は高梁全域で13名と決して多い人数とはいえない。消防団加入促進の取り組みを調べてみると、大学生消防防災サークル支援事業、ドローンを活用した消防団機能強化及び加入促進、「消防団応援の店」の推進、地域密着型プロスポーツチームとの連携などさまざまな事例があり、高梁市でも実施可能と考える。消防団加入促進のための取り組みについて示すこと
2 就学前教育の充実と児童数の減少が著しい郡部幼稚園のあり方について
(1) 松原幼稚園では平成29年度の園児数が2名となってしまった。こうした中で経過措置として1年間の猶予をいただき、まちづくり推進委員会とPTAが協力して入園促進活動を実施している。高梁市では就学前教育を重点施策としているがこうした状況をどのように捉えているのか考え方を示すこと
(2) 共働きの子育て世代が増加する中、幼稚園よりも保育園のニーズが多くなっている。郡部の幼稚園においても預かり保育の最終時刻を午後5時30分から30分延長して、午後6時までとすることができれば地元に預けようという保護者もふえると考える。真庭市では午後5時50分まで預かりを行っている園も存在していると聞く。こうしたサービスの拡大の可能性について考え方を示すこと
(3) 現在は「高梁市立幼稚園設置及び学級編制に関する基準(内規)」によって幼稚園児の人数のみが園存続の判断基準となっている。幼稚園の存続の有無は、連鎖的に小学校の存続にも影響を与え、ひいては地域の定住人口にも影響を与えていく。地域のあり方を考える上では小学校との関係性や同じような課題を抱える地域同士の意見交換など縦と横の連携も必要と考える。こうした情報交換の場をこども未来課と教育委員会において設けるべきと考えるが対応策について示すこと
(4) 旧市街地には、高梁幼稚園、高梁南幼稚園、高梁保育園と3つの園が存在している。高梁保育園の園児数が136名に対し、高梁幼稚園が19名、高梁南幼稚園が37名となっている。有漢地域、川上地域、成羽地域においてはこども園化が進められており、旧市街地においても、こうした園の統合は避けて通れないと考えるが今後の方針を示すこと
3 平成27年国勢調査の結果をどのように分析・評価しているのか
(1) 平成26年の増田レポートの発表を受けて、地方公共団体は一斉に人口減少対策に乗り出すこととなった。このことは地方創生の流れにつながり現在に至っており、高梁市においても「高梁市人口ビジョン」及び「高梁市まち・ひと・しごと総合戦略」を策定しさまざまな施策に取り組んでいる。平成26年9月、12月議会において、平成17年と平成22年の国勢調査の結果をグラフ化した資料を提出し、諸般の政策の効果がいかに次期の国勢調査に反映されるかが重要だという議論を交わしたところである。今般、平成27年国勢調査の結果が示されたが、この結果をこれまでの施策と照らし合わせてどのように分析・評価しているのか示すこと